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脳科学研究科 学生・東出英和さん(認知記憶加齢部門所属)の論文が Journal of Neurochemistry に掲載

'17年1月24日 更新
 アルツハイマー病の原因物質アミロイドβ(Aβ)は、前駆体タンパク質断片(C99)からタンパク質分解酵素によって作られます。C99にはGXXXGモチーフが3つ存在し、このモチーフは他のタンパク質において二量体化に関与していることが知られています。そのため、このモチーフがC99でも二量体形成に関与し、Aβ産生にも影響を与えていると考えられていました。
 脳科学研究科の学生・東出英和さんは、井原 康夫 元脳科学研究科教授(現、本学システム神経科学研究センター嘱託研究員)、舟本 聡 生命医科学研究科准教授らとともに、アミノ酸置換によってGXXXGモチーフのないC99を調製して、その二量体形成と酵素学的なAβ産生への影響を詳細に検討しました。その結果、GXXXGモチーフのグリシン(G)をアラニン(A)に置換しても、このモチーフを正常にもつC99と同程度に二量体化が起きていることが分かりました。また、GXXXGモチーフ中のGを欠くほどに、Aβ産生が減少することも分かりました。さらに、GXXXGモチーフ中のGを欠くほどに、42残基のAβ42や40残基のAβ40など長いがAβ種の産生比率が減少し、38残基のAβ38や37残基のAβ37などの短いAβ種の産生比率が増加していました。
 これらの結果は、GXXXGモチーフが従来言われていたC99の二量体化よりも、Aβ分子種産生に強く影響を与えていることを示しています。
 この研究成果は米国専門誌「Journal of Neurochemistry」の速報版で2016年12月29日に発表されました。論文タイトル「Alanine substitutions in the GXXXG motif alter C99 cleavage by γ-secretase but not its dimerization」。この研究は、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(代表、小林 聡)、AMED認知症研究開発事業(代表、角田伸人)などの支援を受けて行われました。

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