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本研究科 学生・阪口 幸駿さんの論文が Behavioural Brain Research に掲載

'20年1月20日 更新
本研究科 学生・阪口 幸駿さん(神経回路情報伝達機構部門)の論文「Left-right functional difference of the rat dorsal hippocampus for short-term memory and long-term memory」が Behavioural Brain Research に掲載されました。


言語野などに代表される脳の左右半球間の機能差は、これまでヒト脳に特有なものと考えられてきましたが、近年になってげっ歯類の脳の一部の領域にも解剖学的・機能的な左右差が存在することが分かってきました。そこで本研究では、記憶の形成に重要な脳領域である背側海馬に注目して、ラット脳の左右差の実態と左右差存在の意義を検証しました。片側海馬の損傷実験と電気刺激実験から、①短期記憶には右海馬が促進的に、左海馬が抑制的に機能し、②長期記憶には左海馬のみが促進的に機能することが明らかとなりました。これらの結果から、動物は左右各々の海馬に異なるはたらきを持たせることによって、長期・短期記憶の需要に合わせた適切で柔軟な行動表出を保障している可能性が示唆されました。
Left-right functional difference of the rat dorsal hippocampus for short-term
本研究科 学生・阪口 幸駿さん(神経回路情報伝達機構部門)の論文「Left-right functional difference of the rat dorsal hippocampus for short-term memory and long-term memory」が Behavioural Brain Research に掲載されました。


言語野などに代表される脳の左右半球間の機能差は、これまでヒト脳に特有なものと考えられてきましたが、近年になってげっ歯類の脳の一部の領域にも解剖学的・機能的な左右差が存在することが分かってきました。そこで本研究では、記憶の形成に重要な脳領域である背側海馬に注目して、ラット脳の左右差の実態と左右差存在の意義を検証しました。片側海馬の損傷実験と電気刺激実験から、①短期記憶には右海馬が促進的に、左海馬が抑制的に機能し、②長期記憶には左海馬のみが促進的に機能することが明らかとなりました。これらの結果から、動物は左右各々の海馬に異なるはたらきを持たせることによって、長期・短期記憶の需要に合わせた適切で柔軟な行動表出を保障している可能性が示唆されました。
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