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お知らせ
脳科学研究科修了生 塩谷和基さん他による旧神経回路 情報伝達機構部門の論文がiScienceに掲載されました。
2024年2月22日 更新
●概要
香りと味によって作られる「風味」は、食事を楽しむ上で最も欠かせない感覚の一つである。これまで風味の研究は、主にヒトを対象としており、多くの脳領域が風味知覚に関与していることが明らかになっている。しかし、細胞レベルで神経回路のメカニズムを解明するための動物モデルは極めて少ない。そこで私達は、マウスを用いて風味を知覚できる新しい行動課題を確立した。風味砂糖水(砂糖水に匂い分子を溶かしたもの)が提示されれば反応し(Go行動)、砂糖水が提示されれば反応しない(No-Go行動)というGo/No-Go学習行動課題をマウスに訓練したところ、約1か月で正答率が8割ほどに到達した。そしてマウスの嗅覚経路を遮断すると、正答率が大きく低下した。この結果は、マウスが風味を用いて本行動課題を行ったことを示している。
●論文タイトル
An intra-oral flavor detection task in freely moving mice
●研究メンバー
塩谷和基(脳科学研究科修了生、現:立命館大学助教)、谷隅勇太 (脳科学研究科修了生、現:名古屋大学研究員)、大迫優真(脳科学研究科修了生、現:MIT研究員)、村田航志(福井大学助教)、廣川純也(元:脳科学研究科(神経回路情報伝達機構部門)准教授、現:量子研主任研究員)、櫻井芳雄(元:脳科学研究科教授(神経回路情報伝達機構部門)、現:行動神経科学研究センター嘱託研究員)、眞部寛之(元:脳科学研究科(神経回路情報伝達機構部門)准教授、現:奈良県立医科大学准教授)
関連情報 | An intra-oral flavor detection task in freely moving mice |
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