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脳科学研究科学生 玉津裕太さん(認知行動神経機構部門)の論文がiScienceに掲載されました。

2023年12月12日 更新


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本論文では、光遺伝学を活用し、マウスの背側海馬内において、腹側被蓋野にあるドーパミン作動性ニューロンに由来する軸索末端を選択的に興奮させました。その結果、報酬位置がダイナミックに変更される課題において、マウスが無刺激時に比較し、報酬位置変更に素早く適応することを発見しました。従来研究では、報酬に深く関与する神経伝達物質ドーパミンが、海馬機能にどのような作用を与えるのかは不明でした。本論文における発見から、ドーパミンは、現在地から目的地へ至る空間ナビゲーションにおいて、目的地の再設定に関与することが示唆されます。


論文タイトル:Optogenetic activation of the VTA-hippocampal pathway facilitates rapid adaptation to changes in spatial goals

【研究メンバー】玉津裕太(学生)、澤谷郁哉(学生)、高橋陸(学生)、井出薫(助教)、畦地裕統(助教)、藤山文乃(北海道大学教授)、髙橋晋(教授)

関連情報https://doi.org/10.1016/j.isci.2023.108536